2020年2月14日金曜日

緑内障は2〜3年の漢方生薬による治療で治癒する。





緑内障は複数の臓器異常が原因で発症します。臓器異常により視神経に栄養や酸素が届かなくなり視神経が脆弱になり、やがて死滅します。 各人、原因となる臓器の異常は異なります。 これらの複数の臓器障害を複数の生薬で治療します。 それぞれの臓器異常はその治療に必要な期間が異なります。では、なぜ複数の臓器異常がその人に生じたか?  過去の長期間の精神的ストレス、 心理的トラウマ、生来の消化機能低下、食生活の不摂生、 多量の飲酒など過去の生活に原因があります。  したがって、 治療終了後はその様な原因となる生活を修正することができれば、一旦治療で改善した緑内障は再発しません。 このように緑内障は視神経が破壊されてゆく病気である。緑内障になると障害された視神経細胞は死滅し、神経線維が徐々に減ってゆく。約100万本の神経線維の束から徐々に線維が減っていくため、視野のうち、減った線維が担当していた部分が見えなくなり、最悪、緑内障により失明する。視神経は脳神経の一つで、一度障害されると回復しません。実際、緑内障では視神経は徐々にゆっくりと障害されるので、ある時点では障害の程度が異なる視神経が混在している。 まだ完全には死んでいない瀕死の状態の視神経は蘇生させることができる。障害を受けた視神経が完全に死滅するまでに数年かかると言われています。 また、視野検査では視野の何%が障害されているというデータが示されますが、例えば50%障害とのデータでも実際は50%視神経が死滅しているわけではありません。例えば50%のうち10%の視神経は障害を受けて機能低下しているが死滅してはいない。 この場合は治療によりこの10%の視神経は機能が回復します。この10%はそのまま放置しておけば数年で本当に死滅します。 では、障害を受けて機能低下してから何年で視神経は完全に死滅するのでしょうか。 はっきりとはわかりませんが、臨床的観察から数年は生きているようです。  実際、緑内障を適切な生薬処方によりる治療を2~3年続けていると持続的に視野が改善し続けることが観察されました(図 参照、 MD値0が正常、−30dBでほぼ失明)。すなわち、瀕死の状態で機能低下していた視神経が2~3年と徐々に回復し続けていたと考えられます。このように、2〜3年の治療経過を経て緑内障は治癒します。