2017年11月11日土曜日

Successful treatment of spondylolisthesis with medicinal herbs

It has been reported that some herbal medicines may be effective for acute episodes of chronic nonspecific lower back pain. Spondylolisthesis is one of the causes of lower back or neck pain. To our knowledge, successful treatment of symptomatic spondylolisthesis with medicinal herbs has not been previously reported in the published work. A 63-yearold female had suffered from back pain for 4 years. Radiographs revealed spondylolisthesis at the L3 level. In another case, an 82-year-old female suffered from neck pain. X-ray examinations revealed cervical spondylolisthesis at the C4 level. Several herbs were administered to these patients with symptomatic spondylolisthesis according to the guidelines for herbal medicine. Significant improvements in pain were obtained within 4 weeks in both patients. The pain completely disappeared after 20 weeks (case 1) and 6 weeks (case 2) of treatment. Although surgical treatment is often performed for symptomatic spondylolisthesis, the findings of the present cases imply the therapeutic potential of herbal medicine
in selected patients.

2017年7月2日日曜日

東京人は大学病院の信者!科学一神教徒?病気を治せない

2015年に「病気を治せない医者」という新書を出版した。 この本の概略は、西洋医学の治療は対症療法なので薬を飲んでもほとんどの病気は治せない。 しかも副作用に悩まされる。 それに対して中国伝統医学の治療法は原因療法なので、西洋医学で治療法がない難病でも治療効果を発揮することが多々ある。西洋医学の診断と中国伝統医学の治療法を融合した新たな治療クリニックを開設して3年になる。 遺伝性脊髄小脳変性症や多発性硬化症、悪性関節リウマチ(Still病)、難治性てんかん、緑内障など西洋医学では治療法が無い進行性の難病に対して中薬の煎じによる治療は大多数の症例に効果を発揮した。 北は北海道から南は関西、中国、四国、九州から多くの難病の患者さんが来院して治療を受けた。 ところが、最近、気がついたたのだが、東京都内からの来院は数えるほど少ないことに驚いた。なぜなのであろうか、考えてみると、東京の住人は大学病院や専門医療機関が近所に多数あるので、大学病院や専門医療機関で行われている西洋医学が唯一の医学であると信じ切っているためであろうと思われる。 大学病院の行う西洋医学の治療が唯一の治療法で他に治療法があるとは考えられない程、西洋化学文明(科学一神教)に洗脳されているとしか思えない。 西洋医学で”治療法がないです”と言われればそれを信じて諦めてしまうのであろう。 実は、外科手術や放射線治療は別として、近代科学による薬では抗生物質などを除いては、ほとんどの病気を治せないのが医学の実態なのである。「病気を治せない医者」で述べたのと同じように病気を治せない東京人というこであろうか?            

九州人の関節リウマチと北海道のリウマチは治療法が真逆です。東京人のリウマチは?

最近、九州から治療抵抗性の難治性のリウマチのかたが相次いで来院した。最新の中国伝統医学ではリウマチなどの膠原病はその原因となっている病態は多彩であり16種類もの病態に分類されている。個々人で原因が異なっているため、その原因に対する治療処方もまた各人で異なったものとなる 以前、数名の北海道在住の方の関節リウマチを中国伝統医学で治療した。その原因は血流減少による冷えや代謝低下による冷えや浮腫などであった。治療処方は温めて浮腫を取り除き、血流を増加させることで治療できた。 しかし、九州からのリウマチの場合身体や血液の熱がその原因であった。 温める処方は返って症状を悪化させるばかりである。 身体を冷やして血液の熱を取り除くことで劇的な改善が見られた。
東京人のリウマチはどうであろうか? 当方の経験では東京人の膠原病やリウマチの90%は熱によるもので、冷えによるリウマチは非常に少ないことが分かった。 住む地域の気候風土により同じ病気でもその原因は異なる。従って治療法も異なる。中国でも寒い北京と南の上海では同じリウマチでも原因も治療法も異なる。 中国伝統医学では各人の病気の原因を正確に診断して、その診断の基づいて治療処方を作成する。 西洋医学では同じ病名であっても、個々人で治療法は異なる。 これを間違えると治療が有効でないばかりか病気が悪化する。

黄斑前膜の漢方生薬による治療法

眼科の教科書には黄斑前膜について以下のように書かれています。黄斑前膜とは眼球の網膜の前に膜が張って黄斑がそれに遮られて見えにくくなってし
まう病気です。 網膜が厚くなって収縮すると網膜に皺をつくります。初期は無症状ですが次第に、なんとなく見づらい、ピントが合わない、などの症状が出始め、進行すると歪みを感じるようになります。膜は徐々に厚くなり網膜にシワを作ります。 そうなると歪みが強くなり、最終的には視力が0.1- 0.2まで低下します。膜を薬で取ることはできません。手術によって膜を剥ぎ取ります。大部分の方で視力が改善しますが、その程度は病状によって大きく異なります。歪みの感覚も軽くなりますが、完全に無くなる訳ではありません。また、手術後に悪化する例もある。 最近、黄斑前膜で物がゆがんで見えるという中年の男性が目の手術はしたくない、漢方で治療して欲しいと来院した。 中国伝統医学の教科書にはこのような病気の記載は無いが、物が曲がって見えるという病態がある。 この病態に対しては4種類の原因があり、それぞれ治療法が異なる。 この方の病態を鑑別診断して、そのうちの一つの治療法を適用したところ1ヶ月後の物のゆがみが改善してきた。

アメリカ人の緑内障と日本人の緑内障;原因も治療法も異なる!

5月に東京大学で緑内障の治療法の開発について講演したが、アメリカ人の緑内障は80%が眼圧が21mmHg以上の高眼圧緑内障で眼圧を下げる手術で治療している。しかるに、日本人の緑内障は眼圧が低い正常眼圧緑内障であり(80%)、 眼圧を下げる手術は有効ではない。正常眼圧緑内障は日本人に特に多く緑内障の約80%を占める。一方、米国では正常眼圧緑内障は約20%であり、80%は眼圧が21mmHg以上の高眼圧緑内障である。 そのため米国では緑内障の治療法は手術で眼圧を下げることである。一方、日本人の正常眼圧緑内障は眼球や高眼圧と言うよりも視神経の病気であり、その原因は視神経の脆弱性であると考えられている。視神経の脆弱性を治療すれば進行を止められる。正常眼圧緑内障(眼圧が10~20mmHg)は眼圧が原因ではないので、眼科手術で眼圧を下げても治らない言うことになる。ところが、眼科に通院すると眼圧が正常であっても更に眼圧を下げるべく手術を奨められる。日本の眼科医が正常眼圧緑内障に対し更に眼圧を下げる手術を行おうとする根拠は以下の論文による。米国での多施設共同研究の結果では無治療時眼圧から30% 以上の眼圧下降を得られた群と無治療群では視野障害進行に有意の差があり, 眼圧下降が有効であることが報告されている。また,無治療時の眼圧が正常平均15mmH以下の例に対する眼圧下降の有効性については十分な検討がされていない.  実は、米国のこの研究では最高眼圧が21mmHg以上の緑内障も含まれており、日本人の正常眼圧緑内障と同じ患者が対象ではない。日本人の正常眼圧緑内障の平均眼圧は最高眼圧で16.6~16.7mmHg, 最低眼圧が11.5~11.6mmHgである。したがって、日本人より高い眼圧レベルで試験された眼圧下降療法の有効性を日本人の正常眼圧緑内障治療に適用することは議論の余地がある。にもかかわらず、眼科医は眼圧を下げないと悪化するからと手術を強くすすめる。 また、この米国での実験では十分な眼圧下降を行っても20%の症例で視野障害が進行し、無治療の症例でも約40%の症例に視野障害が進行しなかった。このことから、米国のこの論文では正常眼圧緑内障の原因には眼圧以外の危険因子の存在に言及している。更に言えば、米国の正常眼圧緑内障は60才以上の高齢者に多いことが分かっている。また、偏頭痛の人に多く、血流が悪いことが関係しているとも言われている。日本人の正常眼圧緑内障とは年齢分布が異なる。これらの知見から、米国における緑内障は手術によって眼圧を下げれば治るが、日本人のように、眼圧が正常の緑内障では手術によって眼圧をさげても緑内障には効果が無いことがわかる。眼科医が米国での高眼圧緑内障に対する眼圧降下療法の結果に基づいて、低眼圧の日本人患者に手術などの治療を強行してよいのであろうか? 実際には、正常な眼圧をさらに下げても緑内障が治るわけではない。ある中年の女性は眼圧が正常以下の8mmHgであるのに緑内障の視野狭窄が年々、急速に進行して免許の更新が出来なくなるのを心配して来院した。 また、筆者の外来には緑内障専門の眼科医が自身が緑内障を患い、中国伝統医学による治療を求めて通院している。眼科医も本当は正常眼圧緑内障は手術などで眼圧を更に下げても緑内障を改善することは出来ないのを知っている。正常眼圧緑内障の原因は眼圧ではない。  この度我々が新しく開発した中国伝統医学による緑内障治療法は個々人の緑内障の病態に合わせたオーダーメイドの処方を用いることにより、数ヶ月の治療でほぼ全例に視野の改善が認められた。 

2017年4月10日月曜日

日本人の水分過剰摂取は認知症の原因です!

飲食物の心身に対する作用は、その人の住む地域の気候風土に強く影響されます。
外旅行から帰国した時に空港に到着して荷物を受け取りゲートから出て到着ロビーを見 渡すと出迎えの日本人の顔は皆白くむくんでいるように見えます。海外旅行中に見慣れ た外国人の顔はむくんでいなかったので、久しぶりにみる日本人の顔がむくんでいるよ うに感じるのでしょう。 日本は四方海に囲まれた島国で湿度の高い気候風土です。日本はどうしても、体に水 分が蓄積してむくみやすい地域なのです。しかし、同じく高温多湿なタイやベトナム、 インドの人々の顔は引き締まっていてむくんではいないようです。これは、これらの国 の食事には体内の水分を排泄するハーブや香辛料が含まれているため、体がむくまない のです。  一方、日本人の食事には体に溜まった水分を排泄するハーブや香辛料はほとんど含ま れていません。梅雨時期に食欲が低下して下痢しやすく、体がだるく、眠くて、物忘れ
する。これらの症状はすべて胃腸や内臓や脳に湿気や水分が溜まっているためです。 また、欧米人と異なり日本人の認知症の多くは脳に水分が溜まっていることによりま す。実際、中国伝統医学で日本人の認知症を診断してみると脳に過剰な水分が蓄積している場合が多い。 逆に、欧米人の認知症の原因は脳の水分が不足している場合が多い。
 このように、体に水分が溜まりやすい気候風土に加え、日本人は水分を摂りすぎて います。 知ったかぶりした学者特殊な実験データを引き合いに出して一日2リッターの水を飲まないと脳梗塞になるなどと何の根 拠もないうそを喧伝し続けています。血液は飲んだ水で希釈されるのは事実ですが、過 剰に飲んだ水は排泄されずに脳や組織に溜まって内臓を冷やしかえって血流を阻害しま す。  日本人は、毎日、喉も渇かないのに、ペットボトルを持ち歩き、水分補給と称して、水や緑茶やコーヒーを何杯ものむ人が多いです。 また、居酒屋でとりあえずビールといってビールをジョッキで飲む人も多いです。乾燥 したカリフォルニアで飲むビールやコーラは大変おいしい。これは、カリフォルニアに 旅行中は人体も乾燥しているために内臓が水分を欲しがっているからです。日本では好 きなビールは飲まない、カリフォルニアでは体が欲しがっているビールを飲むべきなの です。 結論として、水はけの悪い日本では不必要に水分を摂取することは百害あって一利な しなのです。 

2017年4月9日日曜日

野蛮人のグルメと文化人のグルメ;病気への分かれ道

中国の食文化は中国伝統医学に基づいている。
中華料理もフランス料理も世界三大料理と言われ、食通の王侯や皇帝の権力を背景に発達した多彩で豪華な料理文化だが、料理の根本思想はまったく違う。フレンチが人間の味覚の欲望の基づくグルメだとすると、中華料理は異なる個々人の健康状態に合わせて作られた、心身が欲している究極のグルメなのだ。だからといって、健康に役立つのは中華料理ばかりではない。フランス料理でも、寿司でも自らが料理を選んで注文すれことができれば立派な薬膳となる。しかし、ただ、好き嫌いでメニューを選んでしまえばそうはいかない。フランス料理に代表される西洋料理は味覚のグルメである。 おいしいという味覚の欲望に応じる料理である。 一方、中華料理は身体(五臓六腑)の要求に応える料理である。 あそこのレストランはおいしいなどと味覚のこのみを優先させれば心身:五臓六腑は傷害される。 中華料理の場合はたとえば酢豚は乾燥した内臓を潤すので乾燥気味で体が火照る人に、えびのチリソースは冷えた内臓を暖めるので寒がりで冷え症の人に、と言うように心身や五臓六腑が欲しがっている料理が提供される。好き嫌いで食べ物を選ぶ自我は3才頃から育った家庭や環境によって形成される。好き嫌いで選ぶグルメ自我の奥には食べると心地よいという本物のグルメ感覚が隠れている。 では、どうしたら人間本来のグルメ感覚をとりもどせるのであろうか? この生来のグルメ感性に目覚めれば、自分の心身が今日はなにをほしがっているのか自ら五臓六腑に聞いてみて料理を選ぶことができる。 これは味覚の欲望という野蛮人のグルメに対して文化人のグルメと言うことができる。 このように、食文化こそ人間が健康に生きる為の文化であり、食文化に根ざさない西洋科学文明は健康破壊、自然破壊を引き起こす野蛮な文化ということになる。実際、美食家が成人病になりやすいことは周知の事実である。また、薬の副作用による健康被害や大気汚染、公害、地球温暖化などは西洋科学が引き起こした現実である。スーパーマーケットに行って今日の自分は何を買って料理すればよいか分かりますか? フランスレストランに行って今晩の自分の身体には牛肉、ラム肉、鴨肉、どれを食べるべきか分かりますか? 今晩、寿司屋に行ってマグロ、エビ、イカ、赤貝、穴子、ウニ、何を注文すればよいか分かりますか?

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睡眠薬、精神安定剤で認知機能の低下!

医者からもらった薬が原因で、幻覚やもの忘れのような認知症のような症状、ふらつきによる転倒、あるいは尿失禁のような、高齢者に見られがちな症状が出ることを薬剤性老年症候群といいます。主な症状としては、めまい・ふらつき
・譫妄・うつ病・不眠症・物忘れ・尿が出にくい
・むくみ・口の渇き
・便秘
・胸焼けなどで、
高齢者の場合には複数の疾患にかかっていることが多いため、飲んでいる薬の数が多く、複数の医療機関にかかっているたり、飲んでいる薬の種類が多いことが考えられます。また、高齢者では腎臓や肝臓などの機能が低下し、体に薬が蓄積しやすい状態になっている。特に起こしやすい薬は睡眠導入剤など向精神薬である。年をとると寝付きが悪く眠りが浅くて目が覚めやすい。眠れませんと言うと精神科でなく内科医でも整形外科医でも簡単に入眠剤を出してくれる。ハルシオン、レンドルミン、ユーロジン、エバミール、ロラメット、ロヒプノール、ネルボン、ベンザリン、エリミン、ドラール、ベノジール、ダルメート、ソメリン、リスミー、サイレース、デパスなど抗不安薬や睡眠薬として使用されるベンゾジアゼピン系薬剤は、鎮静作用、催眠作用、筋弛緩作用から、健忘や、動作が緩慢になったり、筋力が低下したりすることから、日常生活に影響を及ぼす可能性がある。しかるに、高齢者の薬物治療をする場合に薬剤性老年症候群の危険性を考慮している医師はほとんどいません。 結果、このような症状が起こった場合に処方した医師も患者も薬物が原因であることに気がつかないで、起きた症状に対してさらに薬物で治療しようとします。善意の医療行為が結果的には患者の健康を害することになってしまい益々QOLを低下させます。 中国伝統医学では不眠症の原因が各人で異なります。 五臓六腑の異常がその原因となっています。 同じ不眠症でも寝付きが悪い場合、寝付きは良くても眠りが浅く頻繁に目が覚める場合、 早朝に覚醒してしまう場合などでその原因となる五臓六腑の病態が異なります。各人の五臓六腑の病態を正確に診断しそれらの原因に対応する漢方生薬を処方することで不眠症は改善します。

システムエンジニアのうつ病、自律神経失調症は漢方生薬治療で治る

漢方内科の患者には若い男性は極端に少ない。 ところが、 最近、自律神経失調症やうつ病で来院する20代後半〜30代の男性が増えてきた。 職業を聞いてみるとシステムエンジニアやプログラマーなどIT関係の仕事が大多数を占めている。 症状は以下の様に多彩である。怒りっぽい、悲しくなる、情緒が不安定、不安感、恐怖心、気分が落ち込む、やる気が出ない、考えが集中できない、疲れやすい、微熱、倦怠感、疲労感、寝付きが悪い、眠りが浅くすぐに目が覚める、起床時の疲労感、睡眠中に手足がピクピク動く、頭痛、偏頭痛、頭重感、疲れ目、まぶたの痙攣、ドライアイ、なみだ目、耳鳴り、耳の閉塞感、のどの異物感、口の渇き、味覚障害、動悸、胸の圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、息切れ、呼吸困難、息苦しさ、手足のほてり、冷え、しびれ、体のふらつき、首・肩・背中のこりや痛み、食欲不振、過食、食道のつかえ、吐き気、胃の不快感、便秘、下痢、腹部膨満感、大腸にガスがたまる、頻尿、排尿困難、残尿感、インポテンツ、筋肉痛、関節痛、全身に力が入らない。 これらの症状は自律神経を酷使したために引き起こされる症状である。精神安定剤や抗鬱剤など西洋医学の薬物による対症療法では治療は困難であり、再発を繰り返す。鬱病を治癒させるのは傷ついて衰弱した脳内の神経細胞に栄養を与えて元気にすることによってセロトニンやノルアドレナリンの生成を増やしてやることです。 やせ馬にはムチ(抗うつ剤)ではなくニンジンを与えることが伝統医学のうつ病治療なのです。西洋医学の抗鬱剤や抗不安薬には神経細胞に栄養を与え衰弱した細胞を元気にする薬は存在しない。伝統医学の生薬には神経の栄養になるものが多数ある。 しかも、セロトニンを生成する神経細胞の栄養となる薬とノルアドレナリンを産生する神経細胞の栄養となる薬は異なった種類の生薬である。また、焦燥感を引き起こす神経細胞に効く生薬もまた別の種類の薬である。中国伝統医学ではこれらの生薬を適切に組み合わせてうつ病治療の処方を作成する。生薬処方を服用によって脳内の衰弱した神経細胞が回復すればうつ病はおのずから治癒する。 脳内も神経の疲弊部位や程度は各人異なる。また、同じ情緒障害でも不安感を引き起こす脳の部位と悲哀感を引き起こす部位は異なる。また、怒りを引き起こす脳の部位と恐怖を引き起こす部位は異なる。不安感に有効な生薬と悲哀感に有効な生薬は異なる。うつに有効な生薬と恐怖に対する生薬は異なる。各人の症状に合わせて20〜30種類の生薬で治療する。疲弊した自律神経に対する漢方生薬で神経機能を復活させるしか治療法ない。疲弊した神経を漢方生薬で再生させるにはかなり時間がかかるがゆっくりと治ってゆく。

2017年1月23日月曜日

脊髄小脳変性症・多系統萎縮症の排尿障害及び緑内障は風邪薬や花粉症の薬で悪化する

多系統萎縮症の治療中に排尿障害が悪化することがある。風邪薬や花粉症の薬などありふれた薬剤が排尿障害を引き起こすことが知られている。また、多系統萎縮症の治療と称して抗パーキンソン病薬を処方する神経内科医がいるが、抗パーキンソン薬も排尿障害を引き起こす。抗うつ薬 のなかでも三環系のアミトリプチン(トリプタノールなど),イミプラミン(トフラニールなど),クロミプラミン,(アナフラニールなど)、ベンゾジアゼピン系抗不安薬(グランダキシン、リーゼ、デパス、ソラナックス、レキソタン、セラナール、レスミット、バランス、セパゾン、セルシン、リボトリール、メイラックス、レスタスなど),フェノチアジン系の抗精神病薬(ウインタミン、コントミン、ベゲタミン、ヒルナミン、レボトミン、フルメジン、ピーゼットシー、ノバミン、トリフロペラジン、ニューレプチルなど),抗パーキンソン病薬のトリへキシフェニジル(アーテン、トレミン、アキネトン、パーキン、トリモール、コリンホール、ペントナなど), 頻尿治療に使用されるオキシブチニン(ポラキス、バップフォーなど)は比較的高齢者に使用される 頻度が高く,注意が必要である。また、抗ヒスタミン剤(風邪薬や花粉症の薬に含まれる)(レスタミン、タベジール、アレルギン、クルルフェニラミン、ポララミン、ベネン、ピレチア、アメリジンゼスラン、ニポラジンなど)も抗コリン作用による排尿障害を来す。 漢方薬の葛根湯、麻黄湯、小青竜湯なども排尿障害を引き起こす。実は、これらの薬剤はすべて眼圧を上昇させるため緑内障を悪化させる。