2017年4月10日月曜日

日本人の水分過剰摂取は認知症の原因です!

飲食物の心身に対する作用は、その人の住む地域の気候風土に強く影響されます。
外旅行から帰国した時に空港に到着して荷物を受け取りゲートから出て到着ロビーを見 渡すと出迎えの日本人の顔は皆白くむくんでいるように見えます。海外旅行中に見慣れ た外国人の顔はむくんでいなかったので、久しぶりにみる日本人の顔がむくんでいるよ うに感じるのでしょう。 日本は四方海に囲まれた島国で湿度の高い気候風土です。日本はどうしても、体に水 分が蓄積してむくみやすい地域なのです。しかし、同じく高温多湿なタイやベトナム、 インドの人々の顔は引き締まっていてむくんではいないようです。これは、これらの国 の食事には体内の水分を排泄するハーブや香辛料が含まれているため、体がむくまない のです。  一方、日本人の食事には体に溜まった水分を排泄するハーブや香辛料はほとんど含ま れていません。梅雨時期に食欲が低下して下痢しやすく、体がだるく、眠くて、物忘れ
する。これらの症状はすべて胃腸や内臓や脳に湿気や水分が溜まっているためです。 また、欧米人と異なり日本人の認知症の多くは脳に水分が溜まっていることによりま す。実際、中国伝統医学で日本人の認知症を診断してみると脳に過剰な水分が蓄積している場合が多い。 逆に、欧米人の認知症の原因は脳の水分が不足している場合が多い。
 このように、体に水分が溜まりやすい気候風土に加え、日本人は水分を摂りすぎて います。 知ったかぶりした学者特殊な実験データを引き合いに出して一日2リッターの水を飲まないと脳梗塞になるなどと何の根 拠もないうそを喧伝し続けています。血液は飲んだ水で希釈されるのは事実ですが、過 剰に飲んだ水は排泄されずに脳や組織に溜まって内臓を冷やしかえって血流を阻害しま す。  日本人は、毎日、喉も渇かないのに、ペットボトルを持ち歩き、水分補給と称して、水や緑茶やコーヒーを何杯ものむ人が多いです。 また、居酒屋でとりあえずビールといってビールをジョッキで飲む人も多いです。乾燥 したカリフォルニアで飲むビールやコーラは大変おいしい。これは、カリフォルニアに 旅行中は人体も乾燥しているために内臓が水分を欲しがっているからです。日本では好 きなビールは飲まない、カリフォルニアでは体が欲しがっているビールを飲むべきなの です。 結論として、水はけの悪い日本では不必要に水分を摂取することは百害あって一利な しなのです。 

2017年4月9日日曜日

野蛮人のグルメと文化人のグルメ;病気への分かれ道

中国の食文化は中国伝統医学に基づいている。
中華料理もフランス料理も世界三大料理と言われ、食通の王侯や皇帝の権力を背景に発達した多彩で豪華な料理文化だが、料理の根本思想はまったく違う。フレンチが人間の味覚の欲望の基づくグルメだとすると、中華料理は異なる個々人の健康状態に合わせて作られた、心身が欲している究極のグルメなのだ。だからといって、健康に役立つのは中華料理ばかりではない。フランス料理でも、寿司でも自らが料理を選んで注文すれことができれば立派な薬膳となる。しかし、ただ、好き嫌いでメニューを選んでしまえばそうはいかない。フランス料理に代表される西洋料理は味覚のグルメである。 おいしいという味覚の欲望に応じる料理である。 一方、中華料理は身体(五臓六腑)の要求に応える料理である。 あそこのレストランはおいしいなどと味覚のこのみを優先させれば心身:五臓六腑は傷害される。 中華料理の場合はたとえば酢豚は乾燥した内臓を潤すので乾燥気味で体が火照る人に、えびのチリソースは冷えた内臓を暖めるので寒がりで冷え症の人に、と言うように心身や五臓六腑が欲しがっている料理が提供される。好き嫌いで食べ物を選ぶ自我は3才頃から育った家庭や環境によって形成される。好き嫌いで選ぶグルメ自我の奥には食べると心地よいという本物のグルメ感覚が隠れている。 では、どうしたら人間本来のグルメ感覚をとりもどせるのであろうか? この生来のグルメ感性に目覚めれば、自分の心身が今日はなにをほしがっているのか自ら五臓六腑に聞いてみて料理を選ぶことができる。 これは味覚の欲望という野蛮人のグルメに対して文化人のグルメと言うことができる。 このように、食文化こそ人間が健康に生きる為の文化であり、食文化に根ざさない西洋科学文明は健康破壊、自然破壊を引き起こす野蛮な文化ということになる。実際、美食家が成人病になりやすいことは周知の事実である。また、薬の副作用による健康被害や大気汚染、公害、地球温暖化などは西洋科学が引き起こした現実である。スーパーマーケットに行って今日の自分は何を買って料理すればよいか分かりますか? フランスレストランに行って今晩の自分の身体には牛肉、ラム肉、鴨肉、どれを食べるべきか分かりますか? 今晩、寿司屋に行ってマグロ、エビ、イカ、赤貝、穴子、ウニ、何を注文すればよいか分かりますか?

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睡眠薬、精神安定剤で認知機能の低下!

医者からもらった薬が原因で、幻覚やもの忘れのような認知症のような症状、ふらつきによる転倒、あるいは尿失禁のような、高齢者に見られがちな症状が出ることを薬剤性老年症候群といいます。主な症状としては、めまい・ふらつき
・譫妄・うつ病・不眠症・物忘れ・尿が出にくい
・むくみ・口の渇き
・便秘
・胸焼けなどで、
高齢者の場合には複数の疾患にかかっていることが多いため、飲んでいる薬の数が多く、複数の医療機関にかかっているたり、飲んでいる薬の種類が多いことが考えられます。また、高齢者では腎臓や肝臓などの機能が低下し、体に薬が蓄積しやすい状態になっている。特に起こしやすい薬は睡眠導入剤など向精神薬である。年をとると寝付きが悪く眠りが浅くて目が覚めやすい。眠れませんと言うと精神科でなく内科医でも整形外科医でも簡単に入眠剤を出してくれる。ハルシオン、レンドルミン、ユーロジン、エバミール、ロラメット、ロヒプノール、ネルボン、ベンザリン、エリミン、ドラール、ベノジール、ダルメート、ソメリン、リスミー、サイレース、デパスなど抗不安薬や睡眠薬として使用されるベンゾジアゼピン系薬剤は、鎮静作用、催眠作用、筋弛緩作用から、健忘や、動作が緩慢になったり、筋力が低下したりすることから、日常生活に影響を及ぼす可能性がある。しかるに、高齢者の薬物治療をする場合に薬剤性老年症候群の危険性を考慮している医師はほとんどいません。 結果、このような症状が起こった場合に処方した医師も患者も薬物が原因であることに気がつかないで、起きた症状に対してさらに薬物で治療しようとします。善意の医療行為が結果的には患者の健康を害することになってしまい益々QOLを低下させます。 中国伝統医学では不眠症の原因が各人で異なります。 五臓六腑の異常がその原因となっています。 同じ不眠症でも寝付きが悪い場合、寝付きは良くても眠りが浅く頻繁に目が覚める場合、 早朝に覚醒してしまう場合などでその原因となる五臓六腑の病態が異なります。各人の五臓六腑の病態を正確に診断しそれらの原因に対応する漢方生薬を処方することで不眠症は改善します。

システムエンジニアのうつ病、自律神経失調症は漢方生薬治療で治る

漢方内科の患者には若い男性は極端に少ない。 ところが、 最近、自律神経失調症やうつ病で来院する20代後半〜30代の男性が増えてきた。 職業を聞いてみるとシステムエンジニアやプログラマーなどIT関係の仕事が大多数を占めている。 症状は以下の様に多彩である。怒りっぽい、悲しくなる、情緒が不安定、不安感、恐怖心、気分が落ち込む、やる気が出ない、考えが集中できない、疲れやすい、微熱、倦怠感、疲労感、寝付きが悪い、眠りが浅くすぐに目が覚める、起床時の疲労感、睡眠中に手足がピクピク動く、頭痛、偏頭痛、頭重感、疲れ目、まぶたの痙攣、ドライアイ、なみだ目、耳鳴り、耳の閉塞感、のどの異物感、口の渇き、味覚障害、動悸、胸の圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、息切れ、呼吸困難、息苦しさ、手足のほてり、冷え、しびれ、体のふらつき、首・肩・背中のこりや痛み、食欲不振、過食、食道のつかえ、吐き気、胃の不快感、便秘、下痢、腹部膨満感、大腸にガスがたまる、頻尿、排尿困難、残尿感、インポテンツ、筋肉痛、関節痛、全身に力が入らない。 これらの症状は自律神経を酷使したために引き起こされる症状である。精神安定剤や抗鬱剤など西洋医学の薬物による対症療法では治療は困難であり、再発を繰り返す。鬱病を治癒させるのは傷ついて衰弱した脳内の神経細胞に栄養を与えて元気にすることによってセロトニンやノルアドレナリンの生成を増やしてやることです。 やせ馬にはムチ(抗うつ剤)ではなくニンジンを与えることが伝統医学のうつ病治療なのです。西洋医学の抗鬱剤や抗不安薬には神経細胞に栄養を与え衰弱した細胞を元気にする薬は存在しない。伝統医学の生薬には神経の栄養になるものが多数ある。 しかも、セロトニンを生成する神経細胞の栄養となる薬とノルアドレナリンを産生する神経細胞の栄養となる薬は異なった種類の生薬である。また、焦燥感を引き起こす神経細胞に効く生薬もまた別の種類の薬である。中国伝統医学ではこれらの生薬を適切に組み合わせてうつ病治療の処方を作成する。生薬処方を服用によって脳内の衰弱した神経細胞が回復すればうつ病はおのずから治癒する。 脳内も神経の疲弊部位や程度は各人異なる。また、同じ情緒障害でも不安感を引き起こす脳の部位と悲哀感を引き起こす部位は異なる。また、怒りを引き起こす脳の部位と恐怖を引き起こす部位は異なる。不安感に有効な生薬と悲哀感に有効な生薬は異なる。うつに有効な生薬と恐怖に対する生薬は異なる。各人の症状に合わせて20〜30種類の生薬で治療する。疲弊した自律神経に対する漢方生薬で神経機能を復活させるしか治療法ない。疲弊した神経を漢方生薬で再生させるにはかなり時間がかかるがゆっくりと治ってゆく。