正常眼圧緑内障がなぜ治るのか、そのメカニズムを明らかにします。高眼圧緑内障は、眼圧が高いことから起こる「目の病気」です。それに対し、正常眼圧緑内障は、目の病気ではなく、視神経の脆弱性(弱いこと)から起こる「神経の病気」と言えます。言い換えれば、正常眼圧緑内障は名前は「緑内障」ですが、実態は全く別の病気なのです。 あえて病名を付けるとすれば『慢性視神経障害」でしょうか。視野が欠けた時点でも、視神経が死滅するまでに原因に即した治療を行えば、視野は改善できる。血液中には、生体活動に欠かせない酸素と、エネルギー源になるブドウ糖、その他の栄養素が含まれています。視神経の働きも、言うまでもなく血液中の酸素や栄養素によって支えられています。
その血液が十分に届かないことから、視神経が脆弱になって起こっているのが、正常眼圧緑内障なのです。その血流不足の原因は、人によってさまざまです。先に触れた低血圧の他、体質や食事、生活習慣などから、血流量そのものが少なくなっている場合がある一方で、逆に血液が多くて濃くなり、いわゆるドロドロ血液になって、血液の流れが悪くなっている場合もあります。ストレスによって交感神経(緊張状態を作り出す自律神経)が興奮状態になり、それが長年続くと、視神経がオーバーワークになって脆弱化している場合もあります。正常眼圧緑内障では視野の欠損部の視神経は全部は死んでいません。障害されて弱体化した視神経も含まれます。弱体化した視神経はそのままでは数年で死んでしまいますが、原因に対する生薬で治療すると蘇生し視野が回復します。病名が同じ緑内障であっても個々人によって視神経が障害される原因が異なります。 個々人の原因を診断して、その結果に基づいて20~30種類の生薬を組み合わせた治療処方を作り上げます。多くの症例で治療の結果視野欠損の回復が認められました。緑内障になっても心配する必要はありません。治す方法があるのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿