2016年11月12日土曜日

5年間の精神的ストレスが原因で関節リウマチ

30代の女性が四肢の関節腫脹と痛みで大学病院で関節リウマチと診断され、漢方治療を希望して漢方内科外来に来院した。 詳しく話を聞いてみると、この方は5年前に保険会社で苦情係に配属され、毎日毎日電話で顧客からの苦情を聞き続けてきた。 時には感情的な顧客に怒鳴られたり、攻撃的な言辞などを受け続けてきたため、強い精神的苦痛で不眠症になった。伝統医学的診断でもストレスによる五臓の病態が確認された。 この診断に基づいてストレス性の病態に効果のある漢方処方を作成した。 服用後2ヶ月で四肢の関節の腫れや痛みは消失した。 半年ほど漢方治療を続行したが症状の再発はなく、炎症のマーカーも正常になったので治療を終了した。 関節リウマチは発病後早期に漢方治療を開始した場合は大多数が治癒することを経験する。

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