2016年11月11日金曜日

抗うつ薬SSRI/SNRIの副作用:攻撃性と他害行為

中国伝統医学によるうつ病の治療を行ってきたが、治療のための抗うつ薬の副作用による精神異常が多々認められる。うつ病の治療と同時に抗鬱剤の副作用の治療に難渋する。 最新の抗鬱剤であるSSRI(パキシル ルボックス デプロメール レクサプロ ジェイゾロフト)やSNRIは神経伝達物質の1つであるセロトニンの伝達を促進し、脳の神経細胞を活発に働かせる作用があり、いわば脳を興奮状態にします。脳細胞を活性化させるとうつ状態が改善されますが、アクセルを踏みすぎれば脳が暴走するという副作用が起こる可能性があります。そのため次のような激しい副作用が生じると指摘されています。SSRIの添付文書には、以下のように記載されている。不安、焦燥、興奮、パニック発作、 不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等が現れることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来たした症例において、基礎疾患の悪化または自殺念慮、自殺企図、殺人念慮、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うことが必要だ。 また、SSRIなどの各種の抗うつ剤服用者が起こした殺人事件で「アクチベーション症候群の疑いあり」という見解が出されており、重大な社会問題になっている。1998年にはアメリカの高校で銃乱射事件がありました。銃を乱射した高校生はルボックスを服用していたそうで、この事件をきっかけにアメリカ、カナダにおいてルボックスが一時販売停止になった。日本でも似たような殺人事件が起こっており,その原因はパキシルを筆頭とするSSRIである可能性が示唆されている。厚生労働省は医薬品等安全対策部会において,国内におけるSSRI/SNRIに関連する副作用報告を精査した(「医薬品・医療機器等安全性情報No.258(平成21年6月)」参照) 。 其の結果、解析対象症例の男性患者110例中23例が他害行為あり 、殺人等の傷害の症例であり,例えば,刃物で切る, 家族・他患者に対する暴力行為といった経過 情報が記載された症例であった。 36例が他害行為あり 殺意等の傷害につながる可能性のある症例であり,例えば、暴言を吐く, カッとしやすくなると いった経過情報が記載された症例であった。 

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