眼科の教科書には黄斑前膜について以下のように書かれています。
黄斑前膜とは眼球の網膜の前に膜が張って黄斑がそれに遮られて見えにくくなってし
まう病気です。 網膜が厚くなって収縮すると網膜に皺をつくります。初期は無症状ですが次第に、なんとなく見づらい、ピントが合わない、などの症状が出始め、進行すると歪みを感じるようになります。膜は徐々に厚くなり網膜にシワを作ります。 そうなると歪みが強くなり、最終的には視力が0.1-
0.2まで低下します。
膜を薬で取ることはできません。手術によって膜を剥ぎ取ります。大部分の方で視力が改善しますが、その程度は病状によって大きく異なります。歪みの感覚も軽くなりますが、完全に無くなる訳ではありません。また、手術後に悪化する例もある。 最近、黄斑前膜で物がゆがんで見えるという中年の男性が目の手術はしたくない、漢方で治療して欲しいと来院した。
中国伝統医学の教科書にはこのような病気の記載は無いが、物が曲がって見えるという病態がある。 この病態に対しては4種類の原因があり、それぞれ治療法が異なる。 この方の病態を鑑別診断して、そのうちの一つの治療法を適用したところ1ヶ月後の物のゆがみが改善してきた。
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