2017年4月9日日曜日

システムエンジニアのうつ病、自律神経失調症は漢方生薬治療で治る

漢方内科の患者には若い男性は極端に少ない。 ところが、 最近、自律神経失調症やうつ病で来院する20代後半〜30代の男性が増えてきた。 職業を聞いてみるとシステムエンジニアやプログラマーなどIT関係の仕事が大多数を占めている。 症状は以下の様に多彩である。怒りっぽい、悲しくなる、情緒が不安定、不安感、恐怖心、気分が落ち込む、やる気が出ない、考えが集中できない、疲れやすい、微熱、倦怠感、疲労感、寝付きが悪い、眠りが浅くすぐに目が覚める、起床時の疲労感、睡眠中に手足がピクピク動く、頭痛、偏頭痛、頭重感、疲れ目、まぶたの痙攣、ドライアイ、なみだ目、耳鳴り、耳の閉塞感、のどの異物感、口の渇き、味覚障害、動悸、胸の圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、息切れ、呼吸困難、息苦しさ、手足のほてり、冷え、しびれ、体のふらつき、首・肩・背中のこりや痛み、食欲不振、過食、食道のつかえ、吐き気、胃の不快感、便秘、下痢、腹部膨満感、大腸にガスがたまる、頻尿、排尿困難、残尿感、インポテンツ、筋肉痛、関節痛、全身に力が入らない。 これらの症状は自律神経を酷使したために引き起こされる症状である。精神安定剤や抗鬱剤など西洋医学の薬物による対症療法では治療は困難であり、再発を繰り返す。鬱病を治癒させるのは傷ついて衰弱した脳内の神経細胞に栄養を与えて元気にすることによってセロトニンやノルアドレナリンの生成を増やしてやることです。 やせ馬にはムチ(抗うつ剤)ではなくニンジンを与えることが伝統医学のうつ病治療なのです。西洋医学の抗鬱剤や抗不安薬には神経細胞に栄養を与え衰弱した細胞を元気にする薬は存在しない。伝統医学の生薬には神経の栄養になるものが多数ある。 しかも、セロトニンを生成する神経細胞の栄養となる薬とノルアドレナリンを産生する神経細胞の栄養となる薬は異なった種類の生薬である。また、焦燥感を引き起こす神経細胞に効く生薬もまた別の種類の薬である。中国伝統医学ではこれらの生薬を適切に組み合わせてうつ病治療の処方を作成する。生薬処方を服用によって脳内の衰弱した神経細胞が回復すればうつ病はおのずから治癒する。 脳内も神経の疲弊部位や程度は各人異なる。また、同じ情緒障害でも不安感を引き起こす脳の部位と悲哀感を引き起こす部位は異なる。また、怒りを引き起こす脳の部位と恐怖を引き起こす部位は異なる。不安感に有効な生薬と悲哀感に有効な生薬は異なる。うつに有効な生薬と恐怖に対する生薬は異なる。各人の症状に合わせて20〜30種類の生薬で治療する。疲弊した自律神経に対する漢方生薬で神経機能を復活させるしか治療法ない。疲弊した神経を漢方生薬で再生させるにはかなり時間がかかるがゆっくりと治ってゆく。

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