2016年10月2日日曜日

シャイ・ドレーガー症候群(Shy-Drager syndrome:SDS)の伝統医学による治療効果

シャイ・ドレーガー症候群(Shy-Drager syndrome:SDS)は、自律神経症状を主要症状とする多系統萎縮症(脊髄小脳変性症)の中の一病型です。 1年ほど前、中年の男性が立ちくらみ、起立性低血圧、無汗、頻尿など自律神経の症状が見られた。 筋固縮などパーキンソン症候群の症状は見られたが、ふらつきや歩行障害などの小脳の症状は認められなかった。 詳細な伝統医学的診断を行い、22種類の生薬処方を作成した。 治療前は上段の図のように、座位から起立してから3分後の血圧が著しく低下する事が分かる。 下段の図は治療後の起立後3分の血圧の低下が軽快していることを示している。処方生薬を服用1ヶ月後にはめまいや起立性低血圧も軽快した。3ヶ月後には頻尿も無くなった。我々の経験ではシャイ・ドレーガー症候群は伝統医学的治療が奏功する場合が多い。 


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